千秋佑真/senshu yuma のブログ。千秋のわりには人生で秋はまだ26回目、千秋の中でも駆け出しの方です。

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【日記】そのスタバ、雨にて


雨の降る昼下がり、静かな店内で飲むスターバックスのドリップコーヒーは妙に味わい深く、いつもよりキーボードが進んだ。

もはや人がほとんどいない店内にもかかわらず、同じカウンター席には、2つ隣にメガネが似合う美人なお姉さんが席を取った。スマホを触りながら、耳にかかった長い髪をかきあげる仕草に、「これは…誘惑されてる…!?」と、このまま猥りがましい妄想を進めても構わないが、あえて2つ隣のその席を選んだのも、カウンターにだけ設備されているコンセントだけが目的だろう。



つってね?なんかこう感傷的になりながら、粋な雰囲気を楽しんでいたわけですよ。スターバックスのカウンター席で。仕事しながら。

仕事上、色んなことを調べないといけないから、集中できる環境として最近スタバを選ぶんだけど、本当に色んな人がいるってことをね、今日、実感する事件があったのですよ。



確か、調べ物をしていてコーヒーを飲み終えたくらいの時かな。
真後ろから、

「ここ座ってもよろしいでしょうかぁ?」

と、周りを顧みない甲高い声が静かな店内に響いたあと、そのメガネお姉さんとの間の席に、どんっと荷物が置かれたんすよ。

旅行商人かな?スターバックスに行商しに来たのかな?ってくらいの巨大なリュックと色んな買い物袋。

視界の片隅には、脂肪を蓄えた巨大な身体。丸いお腹のシルエットに沿ったピチピチのシャツ。

まあこの時点で、ある程度の人物像は描けたんだけど、そんな気にせずに自分の調べ物を進めてたんですよ。


で、コーヒーと苺のケーキを買って来て、ようやく席についたその男の人、もう明らかにね、どう見てもお一人様なのにね、誰かと喋ってるのよ。

ケーキにガッツきながら、

「うんうん、おいしい。どうしようかなぁ、これからぁ..ブツブツ..ブツブツ..」

とか言ってて。まあ、この時点で、個人的にはレアなわけ。

別に良いのよ。
こういう変わってる人嫌いじゃないから。友達に欲しいくらい。
だから気にしないようにしてた。

でも、ずっと喋ってるの。
この時代にまさかのガラケーを取り出して、いじりながら、なんか喋ってるの。しかも、少し怒ってるの。

不本意ながら、自ずと好奇心が湧いてくるよね。
彼を挟んで隣のメガネお姉さんをチラ見してみたら、耐えてた。まだなんとか。

いや、店内が埋まってるくらいの人混みならまだ、人間だし1人くらいそういう人もいる、みんな仲良く平和が1番だぜ!差別反対!
とか言えるんですけど、いかんせん5人くらいしかいないスターバックスではね、もうスーパーレア。5連ガチャ引いて当ててしまった感。

とか思いながら、気持ちの整理をつけてた時ですよ。

その人、結構大きいゲップしたの。しかも2度、ゲップしたの。

確信した。

あーこれ、お友達になれないわーって。

いや、サイレントでやろうとして、出ちゃった…///くらいならまだ良い。まだ許せる。
わりと本気のゲップだった。スタバ中に響かせる勢いで出してた。もうムードメーカー。そして漂うイチゴの香り。

身の危険を察知したのか、荷物をバッグにしまい、すかさず撤退の準備をするお姉さん。
正解。大正解。

ついに、カウンター席に取り残される僕ら二人。運命の隣同士。彼はちょっぴり鈍感。

まあ、席を離れれば良いだけなんですけど、それはそれでその人が普通に良い人だったら何か失礼じゃないですか。可哀想になるじゃないですか。あとスマホを充電してたのもあって、とりあえずは無視しようと。

んで、何も無かったかのように調べ物を進めようと試みるんですけど、もうね、文章が頭に入ってこない。
彼の放つ呪文だけが耳に流れ込んでくる。
気になる。

心細くなってきて、ようやくある危機感にたどり着くよね。

“も し か し て 、 危 険 人 物 な の で は ?”

と。
彼をそっと視界に入れる。分析してみる。

ここで最悪のシチュエーションが思い浮かぶ。
実は、彼は無差別殺人をするためのナイフを隠し持ってて、最後のひと暴れをする前に、大好きだったスターバックスのケーキを堪能しているのだと。

はは、まさか、そんなこと。

だんだんとそうにしか見えなくなってくる。失礼つかまつるが、生き残るためには、全ての想定に対応しておく必要がある。

自然と身構える。

体型から察するに、恐らく動きは早くない。
奴のとっさの抜刀に対応できるよう、椅子を少し引き、足元に重心を置く。
完璧。これでいかなる攻撃もかわせるはず。

つって、完璧に妄想に陥ってたんですが、次の瞬間、彼が動き出したわけ。
スッと前かがみになって、立ち上がろうとしてた。

くるか!!?

とか思ったんですが、そのまま普通にトレーを持って去って行きました。

店員さんに、「これはここに捨てればよろしいのでしょうかぁ?」とまたも静寂を切り裂いたのち、「美味しかったですぅ」と言って店内から出て行きました。


考えすぎだった。

店内の片隅で、誰も見てないとこで、俺だけ一人でビビってた。
すかさず「人前で 独り言 ゲップ」でググったよね。あの理解が追いつかなかった人物像に、答えを求めたよね。何次元で生きている方ですか、と。


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