千秋佑真/senshu yuma のブログ。千秋のわりには人生で秋はまだ26回目、千秋の中でも駆け出しの方です。

千秋佑真 senshu yumaのブログ。福井県。社会人歴0のフリーランサーです。

個人の時代とは、コンテンツが急速に忘れ去られていく世界だ

以前、ツイッターのタイムラインを見ていたら、面白いツイートが目に入った。

インドのソフトウェア業者Mamsysが出した「ソーシャルメディアの投稿はどのくらいの期間ユーザーに見られるのか」という算出結果を紹介したツイートだ。

それによれば、ブログ記事の場合、2年もの間ユーザーに見られる期間が長いのに対し、ツイッターの投稿は18分しかその期間がないというのだ。言い換えるならば、これらの数字が、その投稿の「寿命」と言っていいだろう。

分かりやすい例を挙げるならば、2年前のブログ記事がGoogle検索で上位に来ることなんか、しょっちゅうある。対して、ツイッターでハッシュタグ検索をした時にズラッと並べられる投稿の行列を、18分前のものまで指をスワイプしたいだろうか。昨日のツイッターの投稿が今日バズることなんてまずないし、仮にバズったツイートがこちらに回ってくる時は大抵数時間前の投稿、遅くて1日前だ。バズる為には、最初の18分が鍵となるのだろう。

そんな目まぐるしく情報が流れていくSNSでは、たくさんの人が「いいね」や「シェア」を求めて投稿する。告知をしたり、キャンペーンを拡散したり、自分の作品を投稿したり、ブログをシェアしたり。

より多くの人の記憶にしがみ付く為にも、SNSではオーディエンスの「目」の奪い合いが凄まじい速さで繰り広げられている。18分の命が、今この瞬間も大量生産されているのだ。

しかし僕たちユーザーは、それ全てを見ることはできない。皆平等に1日は24時間しか与えられていないからだ。

3万回もの「いいね」を獲得している自己啓発なツイートを見たとしても、10秒後に目に映っているのは別のツイートだ。たくさんのおしゃれなカフェのコーヒーや料理の写真がタイムラインに流れてきたとしても、時間が限られている僕たちはそれらの投稿を見せられたところで、「オシャレだな」「美味しそうだな」という感想をその場で繰り返していくことしかできない。

そう、今やSNSで多くの企業や個人が活躍する反面、僕たちはそれを急速なスピードで「受け流していく」ことしかできなくなっている。

大量のコンテンツが次々と目に入っても、僕たちユーザーに与えられる1日の時間が増える訳ではないのだ。

奪い合いの果てに

ネットを駆使すれば、個人でも活躍できる時代に僕たちはいる。個人でも生産ができるのだとすれば、コンテンツは今後も多く、細かく増え続ける。しかしそれを消費していくユーザーの絶対的な時間が増えることはない。つまり今、個人の時代で繰り広げられているのは、”時間の奪い合い“とも言える。

そして僕たちの時間が増えないということは、SNSでの集客には構造的に限界があるということでもある。その証拠に、時間の限界を避けるために、今の生産者はコンテンツを短時間でも消費できるよう作っている。

こう言えばうなずけるか。

1時間もあったTV番組を消費していた時代から、今や10分や30分のyoutuberの動画を消費し始め、ツイッターでは一瞬で消費できる個人の4コマ漫画作家が誕生し、15秒の口パク動画を投稿するTikTokは爆発的な人気を誇っている。

このコンテンツの短縮化が、時間の奪い合いの果てにでてきた現象だ。

ファンは獲得しづらくなってきているのか

お気付きの方もいるかもしれないが、僕たちの時間が有限である以上、その時間を振り分けられるコンテンツの数も限られる。つまり、獲得できるファンはこの先は今までのように多くはならないかもしれないという懸念がある。

ファンの流動性も高くなっている。せっかく獲得したファンたちの目を奪う、別のコンテンツが常に彼らの視界を横切っていく。目移りしたファンは離れ、そして新しいファンを獲得する必要が出てくる。

時間の奪い合いの果てにあるものはそういう世界だ。

コンテンツだけを消費しては去っていく、忘れ去られればまた新たにコンテンツを作り出す。このように世界には急速にコンテンツが生産されていき、忘れ去られていく。個人の時代とは、まさに消耗戦だ。

そのような世界ではいかにファンを繋ぎ止めるかが重要になるが、皆が皆それを考え出したら結局は変わらない。

次々とコンテンツを、イベントやキャンペーンのように、一夜限りのお祭りのように、絶えず打ち出していける人が、この椅子取りゲームの勝者になるのかもしれない。

まさにZOZOの前澤社長をはじめとした、多くの起業家たちが打ち出した1億円お年玉キャンペーンや、PayPayのキャッシュバックキャンペーンなんかがそうではないだろうか。花火を爆発させては散っていく、そんな瞬間的なコンテンツを打ち上げ続ける、いわば終わりのない花火大会だ。


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